薫風之音がずっと考えている「伝統」のカタチを表現してきました!!

9月24日(月・祝)は、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館で「新潟と佐渡の伝統文化の共演」に出演してきました。
まずは、ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。
水と土の芸術祭実行委員会のみなさま、演奏の機会をいただきありがとうございました。

 

( ゚Д゚)

 

こんなしょっぱなに感謝の言葉を書くなんて何かあるぞと思った方、正解!!

めずらしく、真剣で、ちょっとだけ長い話になりますー。

 

このコンサートの出演するにあたり、薫風之音が目指す「伝統」へのアプローチの仕方、「伝統」の表現の仕方を改めて考える機会にもなりました。

 

出演依頼を受けてから、こんな壮大なタイトルがついたコンサートとなり!?さて、どうしましょ!とびっくりいたしました( ゚Д゚)

薫風之音の活動内容、演奏内容としては、ストレートに「新潟の伝統文化」を中心に置いて活動しているわけではありません。
そもそも、僕たちが関わっているジャンルの箏と尺八において、新潟の伝統文化が存在しているかも微妙なところなのです。
さらにいうと、「新潟とは?」「伝統とは何か?」という大きな問いに定義を付け、解決してゆかなければいけない、という作業にすらなってしまいます。

 

結論からいうと、今回の演奏内容をどうしたかというと。。。。

 

すべて、薫風之音のアレンジ曲、薫風之音のオリジナル曲で、構成しました。

 

その理由として、薫風之音が結成当初から、掲げていた1つの根源と2つのテーマがあります。

 

1つの根源とは、

・箏と尺八が日本の伝統楽器そのものであること。

 

2つのテーマとは、

・400年前、200年前、100年前、50年前、、、、とそれぞれの時代に、それぞれの時代の生活様式や文化、価値観の中で、それぞれの時代の音楽家が箏と尺八に想いを託して作った音楽を未来に残すこと。

・これまでの音楽家がしてきたように、今の自分たちの想いや願いを込めた今の音楽をつくり、その流れを未来につなげてゆくこと。

 

この1つの根源を2つのテーマをを大切な使命だと思って、薫風之音は活動をしてきました。

古典や古曲と呼ばれる音楽は、ルーツであり、とても尊いものですので、たくさんの方に触れてもらいたいと考えています。
また、50年ほど前に生まれた現代邦楽と呼ばれるジャンルの音楽も、名曲も多く、現代の人にもたくさん聴いてもらいたいと思っています。
そういった曲をお客様に、自然と聞いてもらう工夫、理解して聴いてもらう工夫を凝らして演奏をしています。

現代の生活様式や価値観に即した共感できる音楽を作ってゆくことで、箏、尺八、この楽器そのものへの興味を持ってもらうことを目的にしています。
そうすることによって、離れた時代の音楽、生活様式や価値観が違う時代の音楽でも、興味をもって音楽に触れてもらえることも実現したらいいなと思っています。

 

あまり、ステージの上で話したりすることはなかったのですが(もちろんブログでも)、今回のコンサートでは、薫風之音が目指す「伝統」へのアプローチを、演奏内容でもトークでも明確に表現する舞台になりました。

 

つまり、薫風之音はこのように考えています。

 

伝統とは、挑戦や革新の連続で現在進行形のものだ!と

 

なので、薫風之音は「伝統」にしっかりとアプローチしてるんだ!!ということを今日は伝えたかったのです。。。
でも、あらためて振り返ると、トークでも
あまり伝えきれなかったなぁ。
(こんなことをしゃべるという結構かっこ悪いことをやったくせに)

 

薫風之音は、今の時代を箏と尺八で表現することにこだわっています。
箏と尺八の存在がなくなってしまわないように、箏と尺八への興味、関心をもってもらうように、音楽に共感してもらうように、という視点を大事にして、これからもこういったアプローチで活動を続けてゆきます!

結局、何があっても薫風之音はいつものように演奏するんだぜ!っていうことなんですね。

 

しかし今回、いろいろな思いも伝いえたくて、ちょっと固い話もしてしまったので、普段のゆるいトークが少なくて、ご来場いただいたお客様には、

「なんだかいつもと違うぞ」

「なんかカッコつけてるぞ」

「なんかいいこと言おうとしてるぞ」

「鯨岡さんまた太ったな」

と思われた方も多いのではないかと思います。。。。

限られた時間で、たくさんの想いを音楽とトークで伝えようとしたら、薫風之音の醍醐味のゆるいトークが全然できなかったです( ゚Д゚)

もう思いっきりいつもどおりに、ゆるいトークしちゃえばよかったwww

ともあれ、ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました!
終演後にも声をかけていただいて、なんども足を運んでいただいてる方も、久しぶりに聴きに来てくださった方も、本当にありがとうございます。
「今日も楽しかったよ。」と言っていただけることが本当にうれしいです。

水と土の芸術祭実行委員会のみなさま、こんな薫風之音にこういった場面での演奏の機会をいただきありがとうございました。
スタッフのみなさま、大変良い環境にしていただきありがとうございました。
照明、音響も、最高の環境を作っていただき、気持ちよく全力で演奏させていただきました。

挑戦と革新の連続の中に身を投じてゆくぞ!!の写真

 

そして最後にこんなことを、思うんですよ。

涙そうそう、島唄、などポピュラーミュージックも沖縄音楽と呼ばれます。
サザンオールスターズさんや湘南乃風さんなんかは湘南音楽でしょうね。
松山千春さんやGLAYさんなんかは北海道音楽ですよ。
TMネットーワークさんは多摩音楽でTMレボリューションさんは滋賀音楽ですよ。

もう無茶苦茶かもしれませんが、いつか薫風之音の音楽や新潟で活動しているアーティストの音楽が「新潟音楽」として今の時代を切り取った、今の時代を表現する音楽として形になること、することを実現できたらいいなって思っています。

ねえ、みなさま、してみませんか???

もし、もうしてるなら、まぜてーーーwww

では、ごきげんよう。

 

尺八の鯨岡でしたー。


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